<<一ヶ月後...>>


レッスンを始めて一ヶ月が経った。はじめに行う準備体操?にも慣れてきた。

 そして、レッスンへ移っていく。
今、唄を唄うために一番重要な腹式呼吸を学んでいる。唄の土台となる部分だ。当初これまで必要以上に絞めつけていた私の喉は、思ったよりも重傷で呼吸法の基礎すら満足にできずにいた。だがレッスンを始めて一ヶ月。少しづつだが私の喉は変調を見せ始めていた。

 それはレッスンに通い始めてから、始めてバンド練習があった日に現われた。
この日、遅れての参加となった私は、少々緊張を覚えならがらも期待に胸を膨らませていた。
 メンバーへの軽い挨拶を済ませ準備体操を行う。準備完了。早速いつもの定番の曲で合わせる。イントロが流れ演奏が始まった。
 私は唄を唄った。久方ぶりに唄うその唄は、これまでと違う唄であり、改めて唄うことの楽しさを感じさせてくれた。唄を唄った。まだ9割方締め付けている喉で。今できる範囲の唄を唄った。演奏は、あっという間に終了した。

 演奏終了後、メンバーからは声量が増したと絶大な評価を受けた。うれしかった。
まだほんの少ししかレッスンを受けていないにも関わらず、明らかに自分の歌声は変化を見せていた。

 前にも話したけど唄は物真似ではない。
人それぞれに声があり、それが特徴のある好い声となる。
私は、これまでの唄い方をすべて棄て、初心に戻り取組んでいる。

 実はこの時、メンバーには唄が下手になるからと事前に話したりしていた。
だだセッションしてみると皆が驚き、その顔がとてもうれしかった。

 たった一ヶ月間のレッスンの成果としては、生の演奏に負けない声が出せるようになったということだろう。ピッチはもちろんのこと、リズムもまだまだだけど、私にとってこれほどうれしいことはなかった。

 歌声は、腹式呼吸による口から漏れる息に、声を乗せることから始まる。たったこれだけで、声は深みをまし、安定し声量が増す。息には、こんな不思議な力がある。

 こんなことがあったからだろうか。今もなお続く呼吸法という基本練習にあきることはない。やればやるだけうまくなる。何でもそうだ。基礎があってこそ応用ができるというもの。
 まだまだ応用できるほど唄えてはいない。先は長いががんばってみようと思う。
これからのレッスンがますます楽しみになった。

<<三ヶ月後...>>


たかだっち「あえいおう、かけきこく、させしそす....ん〜...」(´ヘ`;)ハァハァ
石村先生 「もう一度...」(-。-) ボソッ
たかだっち「・・・・」( ̄□ ̄;)!!

一息で50音を発する練習。安定した呼吸により一定の息を送り出すとともに、50音を活舌よく発することが必要だ。まだ腹式呼吸もままならない私には、非常に辛いメニューである。レッスンも3ヶ月が過ぎようとしている。この頃には、締め付けていた喉も若干ではあるが開きを見せはじめていた。ただ、がんばり屋の私の性格が腹式呼吸の邪魔をしていた。
 そう私は何事も一生懸命である。先生からは気合いの男と呼ばれ、そのがんばりが身体に余計な力みをあたえてしまい息の通りを悪くしていた。

石村先生 「リラックス♪リラックス♪リラックス♪」ヽ(´▽`)/へへっ
「もう一度行きましょう。」
たかだっち「うおりゃぁああああぁあぁぁぁ〜!!!!!!」
オラー!! (ノ−o-)ノ ┫:・'.::・←星一徹
石村先生 「・・・・」"(-""-;)"ダ、ダカラ...
石村先生 「あれ、やりましょう。」(-o-)/

ジャンプをしながら、息を吐きましょう。
身体の力を抜いて、ジャンプしてみる。
ホッ! ホッ!ホッ!ホッ!ホッ!ホッ!
ジャンプした振動で、口から息が漏れる。
意識しなくても身体を使うだけで息が出てくるのを知った。

体験レッスンで学んだあれである。口から息が漏れる。
たかだっち「ホッ、ホッ、ホッ...」
石村先生 「さぁ。もう一度、50音行ってみましょうか。」
たかだっち「あえいおう、かけきこく、させしそす....ん〜♪」(^-^)/

おおー!息の抜けが良い。身体にも余計な力もなく好い状態だ。
身体の状態と呼吸が密接に関係していることを再認識した瞬間であった。
呼吸が安定して出ている時、発音もスムーズだ。
息を出し続け時間を計ってみた。結果は散々。たったの12秒程度しか続かなかった。先生はというと、優に20秒を超えている。♀_(`O`) ♪

三ヶ月ごろになると若干の練習の内容も少なからず変ってきていた。
基本となる呼吸法の練習が中心だが、発音や共鳴といった練習も行うようになっていた。
今日おこなったこの50音もその一つ。きっと発音法に属するものであろう。
ただ使い慣れた日本語もこの時だけは外国語となって私を苦しめる。(ToT)ダ-
自分の声を身体に響かせる練習もある。身体の力を抜いて声をだす。
「あああああぁぁぁぁあぁぁああああぁぁぁあぁぁぁぁああああぁぁ〜♪」
身体をリラックスした時に発する声は、意外にも頭蓋骨まで響いていた。
共鳴できている時。身体をもやが包むような感覚がある。
むずがゆいこの感覚は今後の私の目安となった。

しかしながら呼吸法がでいていないと発音も共鳴も成り立たない。
如何に呼吸法が大切かつくづく思い知らされる。今後も呼吸法は続くというが。
呼吸法。これをマスターできた時、また違った世界が見えてくることを私は知る善しもなかった。