| ヴォイトレ通信 | Vol.16 | |
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この間TVで、95歳のお婆さんが童謡の「あかとんぼ」を歌っている姿を見ました。はっきり言って、音程もリズムも合っているとは言えないのですが、歌にそのお婆さんの生きざまを感じ、ただただ感動に浸っておりました。ついつい忘れがちになってしまうのですが、歌にとって重要なものは、技術じゃなくてハートだなと再確認させられました。
ボイス・トレーニングを始めて間もない人に有りがちな失敗に、音を正確に出そうとするあまり、また、喉に力を入れないようにするあまりに、歌詞の情景と、その歌に対する自分なりの解釈が抜け落ちていて、歌を聞いていてつまらなさを感じたりすることがあります。要するに、歌に表情がないのです。人に聴かせる以上、やはり、聞いている人に感動を与える歌を唄わなければなりませんよね。
良い歌を唄うには、感情豊かでかつ、技術面がしっかりとしていることではないでしょうか?そのためには頭と心と身体が一致していなければなりません。@頭で技術的なこと(息が流れているか?喉は締まっていないか?身体に余計な力が入っていないか?声に張り、響き、艶があるか?)を考え、A身体全体で声を出し(頭で考えたことを身体で実行する)、B心に声のドラマを画きながら歌うことによって、初めて良い歌が唄えるのです。これは、一つでも欠けてはいけないのです。
とかく、あまりにも歌うことに一生懸命になりすぎて、歌の本質である感情にまで気が回らなくなってしまう人が多いのですが、プロとアマチュアの違いは、そこに大きく現れています。
あなたは歌っている時に、その歌のドラマが画けてますか?
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