| ヴォイトレ通信 |
Vol.43 |
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歌を唄っている多くの人々が「もっと高音域の歌を唄えるようになりたい!!」という願望を持っているみたいです。私の生徒さんの90%以上の方々も、「高音域を広げる練習に興味を持っている」とおっしゃります。やっぱりハイトーンヴォイスでシャウトした歌声は魅力的ですよね!全身全霊で唄い表現しているっていう感じですよね。
さて話は変わりますが、街を歩いていると信号機の青信号を知らせる音や、救急車やパトカーのサイレン音、さらには駅のホームで聞こえてくる電車が来たことを知らせるメロディー音などなど、どれをとっても高音域を強調した音作りになっております。
これらの「警戒音」、「通知音」は、雑踏の中で発生している環境ノイズにも埋もれないように、高音域を強調した音作りがされているのです。例えば、乗用車やバス、トラックの走行音は低い音域ですが、それらの音と対比するように救急車やパトカーのサイレン音は高い音域に設定されていて「緊急事態」を周囲に知らせているのです。
TVの世界でも、ここ10年来CMで流れているタイアップソングのヴォーカリスト声が男性のハイトーンヴォイスだったり、女性ヴォーカリストだったりするケースが多くあります。これも、高音域のメロディーをハイトーンヴォイスで唄うことにより、TVを見ている視聴者の関心を引こうとしているのです(そして商品を視聴者に印象付けているのです!!)。
このように人間の生理的な部分からも高音域の方が「目立つ」、「印象に残る」「認知しやすい」という事実があります。
しかし、私を含め多くの音楽を愛する人々は、純粋に「ハイトーンヴォイスのカッコ良さ」を追求しているのではないのでしょうか。それは、登山やスポーツにも似たものがあると思います。何故なら、「ハイトーンヴォイスは努力しないと唄えない」からではないでしょうか。何を隠そうこの私もハイ・トーンヴォイスに憧れて、我流で練習を続け、幾度となく声を枯らしてしまった経験があります。
人それぞれ身長が違うように、声帯の長さも違い、それによって発声できる音域にも個人差があります。特に低音域は、その人のもつ声帯の長さの関係で、ある程度まで低い音域を発声できる人とそうでない人がいます。因みに私は声帯の長さが平均より短いみたいなので、あまり低音で発声することができません。
しかし、高音域は練習の仕方次第で、発声できる音域が高まっていく可能性を秘めています。次回のヴォイトレ通信では高音域の発声メカニズムと高音域を伸ばしていくための具体的な練習方法をご紹介していきます。
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